タイ語の翻訳は、カメラ翻訳アプリを紙やボードにかざすのが一番現実的です。タイ文字は日本語とも英語とも形が重ならないので、見ただけで推測するのはまず無理ですが、カメラで認識して同じ位置に日本語を置き換える方式なら、文字が読めなくても意味だけ先に分かります。屋台の木の板に書かれた手書きの品書きでも、フードコードの券売機でも仕組みは同じです。油で少し汚れた紙や、蛍光灯の反射があるメニューは少し時間がかかることがあります。そのときは写真として取り込んで、静止画でゆっくり翻訳すると安定します。
タイ語が辞書アプリだけでは厳しい理由
タイ語には、単語をひとつずつ調べる方法とかみ合わない事情がいくつかあります。
- 単語と単語の間にスペースがなく、文章がひと続きに書かれているため、どこで切って辞書を引けばいいのか見分けがつきません。
- 声調記号(ก่ ก้ ก๊ ก๋のような小さな印)が意味を変えますが、手書きだと印そのものが潰れて読み取りにくいことがあります。
- 屋台やローカル食堂の品書きは、正式な綴りではなく略した書き方や方言混じりの表記のことがあります。
- 辛さ(เผ็ด)やパクチー抜き(ไม่ใส่ผักชี)のような注文時の調整は、メニューにそもそも書かれていません。
このどれかでつまずくと、文字が訳せても実際の注文までは届きません。
使い方、手書きの板書きでも同じ
- カメラ翻訳アプリを開き、翻訳先を日本語に設定します。
- 屋台の品書きやフードコートのメニューにかざします。日本語がもとの文字の上に重なり、値段の並びはそのまま残ります。
- 明るさが十分なら数秒で読み取れます。手書きの文字や油で汚れた紙はもう少し待ちます。
- 木の板に彫られた品書きや、反射で読みにくい券売機の画面は、写真として取り込んでから静止画で翻訳すると安定します。
屋台は注文の列が進むのが早いので、並ぶ前に一度かざしておくと落ち着いて選べます。
覚えておくと注文がスムーズになる単語
| タイ語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| เผ็ด | ペット | 辛い |
| ไม่เผ็ด | マイペット | 辛くしないで |
| เผ็ดน้อย | ペットノーイ | 辛さを少なめに |
| ไม่ใส่ผักชี | マイサイパクチー | パクチーを入れないで |
| เจ | ジェー | ベジタリアン(卵も乳製品も不可の厳格な精進食) |
| มังสวิรัติ | マンサウィラット | ベジタリアン(ゆるやかな菜食) |
| ห่อ | ホー | 持ち帰り |
เผ็ดの前にไม่を付けるだけで辛さを断れるので、この一言だけでも覚えておく価値があります。
屋台とフードコートで違う注文の形
タイの屋台とフードコートでは、メニューの見せ方も注文の流れも違います。
- 屋台は木の板や紙に手書きで、写真も英語表記もないことが多く、そもそもメニューが置かれていない店もあります。
- フードコートは番号札やクーポン制のことがあり、先にチャージ式のカードを買ってから各店で料理を選びます。
- 観光地のフードコートは英語の併記があるものの、辛さの段階だけはタイ語の単語一つで示されがちです。
- 屋台は注文と同時に「辛さは?」と聞かれることが多く、答えを用意していないと店員任せの辛さになります。
どの形でも、カメラをかざしてから注文に進む流れ自体は変わりません。
つまずきやすい場面
- 木の板に彫られた品書きは文字に奥行きがあり、真正面からだと影で読みにくくなります。少し角度を変えて撮り直すと安定します。
- 油や調味料で汚れた紙のメニューは、文字の輪郭がぼやけて認識に時間がかかります。
- 声調記号が小さい手書き文字は、拡大して撮ると読み取りやすくなります。
- 辛さを答えたつもりでも、店によって辛さの基準がまったく違います。初めての店では一段階控えめに伝えておくと安心です。
訳が原文の場所に入ると、指さしがそのまま通じる
屋台の品書きは、料理名と値段が同じ行に並んでいるだけで、それ以上の説明はほとんどありません。訳文だけが別の一覧で返ってくると、どの行がどの値段だったのか目で追い直すことになり、列の後ろで待たせてしまいます。原文があった場所にそのまま日本語が入る方式なら、その手間がありません。画面をそのまま店員に見せて指をさす、その動作がそのまま通じます。
Yomiはカメラでのその場翻訳と、あとから写真を取り込む使い方を同じ画面で扱います。訳した日本語は原文の位置に入り、文字の大きさは枠に合わせて調整され、背景はそのまま残ります。アカウントの登録も要りません。屋台の手書きの板書きも、フードコートの券売機も、仕組みは変わりません。同じカメラ翻訳の機能は、海外のレストラン全般でメニューを日本語にする場面や、駅や街の看板を読む場面でも使われています。詳しくはメニュー翻訳はカメラでと看板の翻訳はカメラでにまとめました。韓国語のメニューや注文機については韓国語メニュー翻訳でも扱っています。