縦読み(縦スクロール)作品を翻訳する一番確実な方法は、ページ全体を一枚の画像として一括処理するのではなく、ふきだしを一つずつ認識して同じ位置に日本語を入れる翻訳アプリを使うことです。韓国発のウェブトゥーンも、日本の縦スクロール連載も、コマがページで区切られず上から下へずっと続く点は同じで、この違いが翻訳の難易度を変えます。読む話数を正当に持っていることが前提です。
ページ型と縦読みで何が変わるのか
普通の漫画は見開き単位でコマが決まっていて、翻訳ツールもそれを前提に作られていることが多いです。一枚の画像として読み込み、写っている文字をまとめて認識する方式でもさほど問題は起きません。
縦読みはそうはいきません。一話が数十枚から百枚以上のコマに分かれ、スクロールしながら次々と現れます。一枚の巨大な画像として丸ごと処理しようとすると、上から下までの文字を無差別に拾ってしまい、どのセリフがどのふきだしのものか、読み取り順がずれます。コマ数が多い話数ほど、このずれは大きくなります。
縦読み作品でよくある翻訳の失敗
- 一話分をスクリーンショット数枚に分けず、無理やり一枚につなげて読み込んでしまう。読み取り順が上下逆になったり、隣り合うコマの文字が混ざったりします。
- ふきだしの外にある効果音やモノローグまで訳されると期待してしまう。多くのツールはふきだしの中の文字だけを対象にしています。
- スクロールを止めるたびにアプリを切り替えてしまう。コマごとに画像を保存し直す手間がかかり、読むテンポが完全に崩れます。
縦読みに対応した翻訳アプリの見分け方
| 方法 | コマ単位で処理できるか | ふきだしの中に置き換わるか | スクロールを止めずに読めるか |
|---|---|---|---|
| 縦読みモード付きの翻訳アプリ(Yomi) | できる、スクロールしながら一つずつ | 置き換わる、大きさも合わせる | 止めずに読める |
| 一括OCRサイト(画像アップロード) | できない、ページ全体を一度に処理 | 置き換わらない、訳文が別に並ぶ | 都度アップロードが必要 |
| ブラウザ翻訳拡張 | 公式サイトの表示単位に依存 | 絵の上に重なることが多い | パソコンでしか動かない |
見分け方は単純です。スクロールしながら一つのふきだしだけを処理できるか、それとも画面全体をまとめて処理してしまうか。前者なら縦読み作品でも順番が崩れません。
実際の手順
- 正当にアクセスできる話数を、スクリーンショットとして数枚に分けて用意します。一枚に詰め込みすぎないことが大事です。
- 縦読みに対応した翻訳アプリでその画像を開きます。
- ふきだしをタップします。原文が消え、大きさの合った日本語がその場に入ります。
- スクロールして次のコマが出るたびに、同じ動作を繰り返します。アプリを切り替える必要はありません。
韓国ウェブトゥーンと日本の縦スクロール作品、どちらも仕組みは同じ
韓国のウェブトゥーンも、日本の縦スクロール連載アプリの作品も、コマが縦に続くという構造は共通です。原語がハングルか日本語かの違いはあっても、ふきだし単位で認識して同じ位置に置き換える処理はそのまま使えます。韓国発の作品を日本語で読む具体的な事情は韓国ウェブトゥーンを日本語で読む方法、翻訳アプリ全般の選び方はウェブトゥーン翻訳アプリの記事にまとめています。写真や紙の単行本、公式アプリ内の画面まで含めたカメラ翻訳の基本は漫画の翻訳はカメラアプリでを先に読むと分かりやすいです。
正当に持っている話数を、自分が読むために
すでにアクセス権を持っている話数を、自分で読むために翻訳するのは個人利用の範囲です。訳した画像を再配布したり、まとめて公開したり、正式な配信版のように見せかけたりするのは別の話で、作家やプラットフォームの収益を損ないます。日本語版がすでに配信されている作品はそちらを読んでください。自己翻訳は、まだ日本語に届いていない話数のための手段です。
スクロールを止めずに読む
Yomiのマンガモードは、縦読み作品でもふきだしを一つタップするだけで原文が消え、同じ位置に日本語が入ります。次のコマが出たら同じ動作を繰り返すだけで、アプリを切り替える必要も、画像を撮り直す必要もありません。背景の絵は残ったままなので、スクロールを止めずに物語を追えます。アカウント登録も不要です。