メニュー翻訳はカメラ翻訳アプリが向いています。目の前のメニューに書かれた外国語をその場で認識して、同じ位置に日本語で置き換えるからです。英語のメニューでも、韓国語のハングルでも、中国語の点心リストでも、仕組みは変わりません。数秒レンズを向けるだけで、値段と料理名が元の並びのまま日本語になります。手書きの本日のおすすめや、ラミネート加工されたテカリのあるメニューは少し時間がかかることがあります。そのときは写真として取り込んで、静止画としてゆっくり翻訳する方法に切り替えると安定します。
海外のメニューが難しい理由
海外のメニューには、日本の感覚では見落としがちな特徴がいくつかあります。
- 写真がなく、聞いたことのない料理名だけがずらりと並んでいることが多いです。
- コース名や定食のような「セットの呼び方」は、単語をそのまま訳しても意味が伝わりません。
- 中国の点心はそもそもメニューという形をしておらず、卓上のチェックシートに鉛筆で印をつける方式や、ワゴンで運ばれてくる方式のことがあります。
- 辛さの表示は文字ひとつだけのことが多く、翻訳しても見落としやすいです。
このどれかを取りこぼすと、訳せてはいるのに実際には使えないメニューになります。
使い方、カメラをかざすだけ
- カメラ翻訳アプリを開き、翻訳先を日本語に設定します。
- メニューにかざします。日本語がもとの文字の上に重なり、レイアウトと値段の並びはそのまま残ります。
- 明るさが十分なら数秒で読み取れます。手書きの文字はもう少し待ちます。
- 光が反射して読みにくいときは、写真として取り込んでから静止画を翻訳します。ラミネート加工されたメニューは、これで安定します。
その場でかざして訳す方式だから、セクションや値段の並びが崩れず、実際に指差して注文できます。
言語ごとの辛さとアレルギー表示
翻訳アプリがあっても、いくつかの単語は見た瞬間に分かると安心です。
| 言語 | 辛い | 卵 | 乳製品 |
|---|---|---|---|
| 英語 | spicy | egg | dairy |
| 韓国語 | 매워요 (maewoyo) | 계란 (gyeran) | 우유 (uyu) |
| 中国語 | 辣 (là) | 蛋 (dàn) | 奶 (nǎi) |
中国語の「麻辣」は単なる辛さではなく、山椒のしびれと辛みが合わさった独特の刺激です。四川の火鍋やマーボー豆腐でよく見かける表示で、辛い物が平気な人でも一度は驚く強さです。
点心のワゴンや韓国のキオスクにも同じ方法
中国の点心は紙のチェックシートに鉛筆で印をつける形式や、ワゴンが卓の間を回ってきて指差しで選ぶ形式がよくあります。カメラ翻訳はチェックシートにも普通のメニューと同じようにかざせるので、印をつける前に内容を確認できます。ワゴンの場合は皿に貼られた札を撮影するか、それがなければスタッフに直接聞くほうが早いこともあります。韓国のファストフード店や食堂で増えているタッチパネルの注文機(키오스크)も同じ手順で読み取れます。焦らず、画面をかざしてから押すくらいの余裕を持つとうまくいきます。
アレルギーの確認はもう一段階
料理名が訳せても、それが食べられるかどうかは別の確認が必要です。アレルギーに関わる単語は料理名の中に埋もれていることが多いので、翻訳された文章の中から次のような単語を探します。
- 卵にあたる単語(英語ではegg、中国語では蛋)
- 乳製品にあたる単語(英語ではdairy、中国語では奶)
- 小麦やグルテンにあたる単語
- えびやピーナッツなど、特定の食材を示す単語
表示があいまいなときは、音声翻訳でスタッフに直接聞いて、返ってきた答えを日本語で聞くほうが確実です。写真を睨んで推測するより早く終わります。
オフラインで使えることが海外では特に大事
海外のレストランは、ホテルのWi-Fiが届かず、現地のデータ通信も不安定になりがちな場所です。端末内で処理するカメラ翻訳アプリなら、あらかじめ言語パックを入れておくだけで、電波が一切ない状況でもメニューを読み続けられます。画像がサーバーに送られることもありません。
Yomiはカメラでのその場翻訳、写真の取り込み、音声での質問までを一つのアプリの中、しかもiPhoneの中だけで処理します。地下の点心店でも、電波の弱い地方の食堂でも変わりません。写真もなく日本語もないメニューが、当てずっぽうの賭けから、ただの晩ごはんに変わります。同じカメラ翻訳の仕組みは、漫画のふきだしを日本語にする場面でも使われています。詳しくは漫画の翻訳をカメラアプリで行う方法にまとめました。韓国や中国の作品を日本語で読む話は韓国漫画を日本語で読む方法と中国漫画を日本語で読む方法でも扱っています。